今回は衣類やカーテンの経年劣化によるトラブルのお話です。
お気に入りのコートのエリのふちコーティング部分が剥がれています。
ジャンバーの皮革部分が剥がれかけています。
このように「ポリウレタン」素材は何年か経つと劣化します。
なぜなら、ポリウレタンは水や熱や光に弱いため、他の素材に比べ、早く劣化してしまうからです。
今の流行のストレッチ素材にはポリウレタンが使われており、何年か経つと、伸縮性がなくなり、伸びたり、ひじひざが波打ったり毛羽立ったりしてきます。
履きなれたブーツの内側にも、劣化の症状がみられます。
長年使わず、クローゼットに仕舞っておいた、お気に入りのバッグの内側も劣化すると、ベトツキがでてきます。
カーテンも長年お手入れせずにそのまま使っていると、紫外線や雨水・結露の影響で劣化して破れたり硬化したりしてきます。
こうなってからでも、お直しは可能ですが、ただ、オーダー品や高価な衣類は高額な修復代がかかります。
ですので、ポリウレタン製品の劣化は3年を目処に免れない事を認識した上で、少しでも長く使えるように、普段から、エリ皮脂汚れが付かないよう毎回お手入れすることと、長期間に紫外線や多湿な場所に置かないよう気をつけることをお勧めします。
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